ニッチ市場の例と見つけ方

 ニッチ市場とは、一部を構成する特定のニーズを持つ規模の小さい市場のことですが、これはビジネスの隙間市場ともいわれています。このニッチ市場をビジネスの観点から具体例と見つけ方について話していきます。

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<ニッチ市場の成功例>

 まず、初めにニッチの代表的な例を挙げていきます。

成功例① コンビニ(セブンイレブン)

営業時間の常識を覆す。朝利用するもの・昼・夜利用するものを全て同じにしたら誰もが来るようになり、シェアも増えるのではないか。

つまり24時間営業にすることでコンビニは大成功し、【いつでもやっている】というイメージをコンビニは生み出したのです。

成功例② 専門店

一番多いニッチ市場は専門店です。百貨店など「何でも売っているが、どこに何があるか、わかりにくい」ということから「これを見たい」という声に生まれたのが専門店です。

例えば、アパレルなんかは「ベビー服専門店」「大きいサイズの服の専門店」「鞄専門店」など様々あります。イオンモールの中に専門店が増えてきているのは、このようなことが原因だからです。ニッチ市場から専門店は多き生まれているのです。

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<ニッチ市場の最も身近な例>

 具体的なニッチの例と聞いて、なかなかすぐに思い浮かばないと思います。難しいと思うかもしれませんが、私たちが普段目にしているものも多くあります。

 

ニッチの大事な点は「少しのお客様のニーズを掴む」ことです。

 

例えば、街の電気屋さんもニッチ市場を上手く利用しているのです。「なぜあんな小さな電気屋さんが潰れないのか?今どき大きな家電量販店があるのに」と思ったことがある方も多いかと思います。

しかし街の電気屋さんは目減りするほど潰れていません。

 

 

なぜでしょうか?

 

 

つまり、そこにお客様のニーズがあるということです。

 

では、どのようなニーズがあるのでしょうか。

 

 大きな家電量販店が目立つこの頃なので「価格」「品揃え」ばかり重視するようになっています。ここのニーズを埋めるのに街の電気屋さんでは、かなり無理があります。

では、街の電気屋さんにできて、家電量販店ができないものとはいったいなんでしょう? ニッチ市場はこのような発想から生まれてきます。

 

それは、地域密着の手厚いサービスです。これこそが街の電気屋さんの強みであります。家電などはコンピュータの複雑なものが増えて、使い方がわからないといった高齢者も多いです。そしてそのような人たちはお金を持っているので、価格や品の種類にはあまり関心がない場合が多いです。

 

なので、その高齢者をサポートするサービスをすることで、街の電気屋さんは成り立っているのです。

街の電気屋さん⇒地域密着サービスの提供

高齢者の期待⇒アフターサービスの利便性

家電量販店⇒品揃え・価格

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<ニッチ市場の見つけ方>

 ニッチ市場の見つけ方に答えはありません。しかし、もしあるとすれば「誰も目に付けていないモノ・今流行っていないモノ」に目を向け、付加価値を付けるというのが、見つけ方ではないでしょうか。

 そして、ニッチ市場の例でも言いましたが、逆転の発想を常に持つことがニッチ市場を見つける秘訣です。

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